将来の妊娠に大切な「プレコンセプションケア」って何!?

「プレコンセプションケア」という言葉を聞いたことはありますか?こども家庭庁も特設サイトを作って発信している、今注目のキーワードです。「妊活中の人向けの話でしょ?」と思われがちですが、実はそうではありません。今回はこの言葉と、鉄分との関係を整理してみます。

プレコンセプションケアとは何か

こども家庭庁は、プレコンセプションケア(略してプレコン)を「性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組み」と説明しています。WHO(世界保健機関)も「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。

ポイントは、「今すぐ妊娠を考えている人だけの話」ではないという点です。こども家庭庁自身も、妊娠前に限らず、日頃から性や健康について正しい知識を持つことが、生涯にわたる健康づくりにつながるという考え方を示しています。将来子供を持つかどうかにかかわらず、若いうちから自分の体を知っておくこと自体に意味がある、という位置づけです。

なぜ鉄分の話とつながるのか

「健やか親子21」の情報サイトによると、20代女性の5人に1人はやせ(BMI18.5未満)といわれており、若年女性のやせは骨量減少や、低出生体重児出産のリスクなどとの関連が指摘されています。当ブログでもこれまで取り上げてきた「隠れ貧血」も、鉄欠乏性貧血の約4分の1が20〜40代女性に見られるというデータがあるように、若い世代の女性に起こりやすい問題です。将来の妊娠・出産を考えるとき、体づくりの土台となる栄養状態を早いうちから意識しておくことは、プレコンセプションケアの一部として重要な視点だと言えます。

プレコンで実際に取り組むこと

厚生労働省研究班監修の情報サイトでは、プレコンセプションケアの具体的な取り組みとして、次のようなものが紹介されています。

・1日60分以上体を動かす(目安1日8,000歩以上、できれば週2〜3日の筋トレも)
・たばこや過度の飲酒を避ける
・風疹やB型/C型肝炎などの感染症から自分とパートナーを守る、ワクチン接種を検討する
・将来の妊娠・出産やライフプランについて、パートナーと話し合っておく
・バランスの良い食生活を心がける

鉄分をはじめとする栄養は、この「バランスの良い食生活」の一部です。鉄分さえ摂っていればいい、というわけではなく、運動・禁煙・ワクチン・パートナーとの対話といった要素が組み合わさって、はじめてプレコンセプションケアと呼べるものになります。

今日からできる、鉄分の視点での工夫

レバーや赤身肉、あさり、しじみなどのヘム鉄を意識的に食事に取り入れ、ビタミンCを含む野菜や果物と組み合わせることで、非ヘム鉄の吸収もサポートできます。将来の妊娠を考えているかどうかにかかわらず、自分の食生活を見直すきっかけとして意識してみてください。食事だけで十分に補いきれないと感じる場合は、サプリメントで補うという選択肢もあります。

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まとめ

プレコンセプションケアは、妊娠を考えている人だけのものではなく、将来の自分の体と向き合うすべての人に向けた考え方です。鉄分をはじめとした栄養は、その取り組みの一部にすぎませんが、日々の食事の中で意識できる、身近な一歩でもあります。気になる方は、こども家庭庁の特設サイト「はじめよう プレコンセプションケア」もあわせてチェックしてみてください。

出典:こども家庭庁「はじめよう プレコンセプションケア」、健やか親子21情報サイト、女性の健康推進室ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書

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